トークンボラティリティの抑制

一定規模のヒットを実現したブロックチェーンゲームのユーティリティトークンは、ほぼ全て下記のような価格の動きをします。

ゲーム初期は、ユーザー流入の拡大と共にユーティリティトークン価格が上昇し大きな盛り上がりを見せる。 ゲームをプレイしない投機ユーザーは、ゲーム初期に大量のユーティリティトークンを購入して買い煽りをしながらユーティリティトークン価格の引き上げを行い、ユーティリティトークンの下落が始まるタイミングで売り抜けて、大きな利益を上げる。

しかし、ユーザー流入の拡大が止まると同時に急速にユーティリティトークン価格が下落し、経済圏が崩壊してしまう。 投機ユーザーが大きな利益をあげている分、誰かが損をしているということになるが、実際に損をしているのはゲームを真面目にプレイしているプレイヤーになってしまう。 これは、ポンジスキームと揶揄されるブロックチェーンゲームで典型的に発生する事象です。

『キャプテン翼 -RIVALS-』では、TSUBASAUT Balancerがユーティリティトークン($TSUBASAUT)の売買を行うことで、$TSUBASAUTの価格が過度に高騰/暴落することを抑制すると共に、$TSUBASAUTの価格下落を防止する仕組みを複数入れることで、可能な限り長く$TSUBASAUTの価格を維持することに努めます。

$TSUBASAUTの価格維持のために導入している3つの仕組みについて説明します。

① TSUBASAUT Balancer

$TSUBASAUT価格がupper thresholdより高くなった場合は、$TSUBASAUTを売って価格上昇を抑えます。 $TSUBASAUT売却によって、入手した$MATICはBalancer Poolに保存されます。

$TSUBASAUT価格がlower thresholdより低くなった場合は、$TSUBASAUTを買って価格下落を抑制します。

$TSUBASAUTを買うために必要な$MATICは、Balancer Poolに保持されたものを利用します。

Upper thresholdとlower thresholdの値は状況に応じて変動させます。

TSUBASAUT Balancerでユーティリティトークン購入のみが発生する状況が続くと、Balancer Poolの$MATICが枯渇することも考えられます。 その際は、通常のマーケットプレイス売買手数料に加えてBalancer Feeを徴収し、Balancer Poolに追加します。

Balancer Poolからユーティリティトークンを購入し、$TSUBASAUTの価格安定化を図ります。 Balancer poolにある$MATICは全て$TSUBASAUTの価格安定化のためだけに使用し、運営の利益にはしません。

② Adjustable Transfer Feeの導入

ユーティリティトークンをゲーム外に持ち出す際に、Adjustable Transfer Feeを徴収します。

Transfer Feeは、ユーティリティトークンの価格等により下記の範囲で変動させます。

Situation - Transfer Fee (%)

  • Initial: Normal Situation 20%

  • Maximum: Critical Situation 50%

  • Minimum: Optimistic Situation 0%

③ ユーティリティトークン($TSUBASAUT)の出金額制限

本作では、1日あたりの全体での出金額に制限を入れることにより、ユーティリティトークン価格の暴落が発生しずらいようにします。その日の出金許容額を超えた場合は、ユーザーはSpending Walletのユーティリティトークンをゲーム外に持ち出せません。

※注意事項 本作ではユーティリティトークン価格が維持されやすい複数の仕組みを導入しますが、これはユーティリティトークンの価格が高騰/暴落しないことを保障するものではありません。

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